子育ての方法

数年前に受けた相談を基にしていますが、内容は大幅に変えています。

ご本人は登場せずにご両親のみの相談でした。息子さんが二人いて、次男の相談とのことです。

次男は大学卒業後、就職せずに実家に戻ってきました。朝に寝て、昼過ぎに起きるという昼夜逆転した状態で、起きている間はパソコンゲームばかりやっています。一年くらい、そのような状態が続いています。

長男は、有名私立大学を卒業後、上場企業に勤めています。

長男の話をするときのご両親は、とてもうれしそうで、饒舌です。次男については悲壮感たっぷりで、ネガティブな内容しか出てきません。次男は幼い頃、病気がちで入退院を繰り返していました。そのため、ご両親は次男をとても大切に、過保護に育ててしまったのです。

高校の頃の勉強方法や大学受験についても両親がかなり意見を言って決めさせたといいます。その結果、現在の状態があると両親は言います。

相談中に、子育ての仕方が悪かったのか?兄弟の対応に差をつけてしまったのか?と質問を受けました。

私は、「子育ての方法は間違っていない」「兄弟の差があって当然」と答えましたが、このご両親は「いや、絶対に間違っていた、かなり過保護に育てたので、それが悪かったのだ」と譲りません。

ということなので、「よく考えるとご両親のおっしゃる通りである」と答え、しかし、これからもう一度、幼少期からの子育てをすることはできないので、今後のことを考えましょうと伝えました。

相談においては、クライエントを肯定的に捉えることを第一に考えます。行動を肯定的に捉えるのか、言葉や認知面を肯定的に捉えるのか、なかなか難しいですね。

3月 19, 2018

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