家事

自分の行動に対して、他者から指摘されると、通常それはある評価として捉えます。良い評価、悪い評価など、自分に対す評価を聞いて自己認識や自己理解が深まります。この理解を効果的に深めるためには、評価を与える相手にあまり考える時間を与えないことが大切です。

誰かに見られているとは思わない自身の行動について、いきなり指摘されると、当然驚きますし、動揺します。この動揺が大切です。動揺している時に安心できるような、自分の肯定的な評価を受けると、強く自己理解に結びつきます。そして、恥ずかしいような嬉しいような不思議な気分・感情が襲ってきます。

先日近所の方から、私が料理や掃除をしている様子を見たとの話がありました。日ごろあまり意識しないで行っている家事についてですが、たまたま見かけたようです。他人に見られていないと思っている行動を指摘されるだけで、その内容について評価をされなくても、ある種の肯定的な評価につながります。

この近所の方は、私を直接的に褒めませんでした。行動の指摘だけで肯定的な評価と、恥ずかしいような嬉しいような感情を私に抱かせました。この時は、周りにその話を聞いている複数の参加者がいたので、直接私に話していないようにしながら、私に聞こえるように話していました。そして周りの参加者の口から良い評価を引き出していました。そして、家事に関するある枠組みが私にできました。

間接的なコンプリメントからのシンプルなリフレーミング…。この近所の方、かなりカウンセリング技術が高いです。

 

4月 15, 2016

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