右折時のサンキュー

自動車を運転していて、対向車の右折車両を先に行かせるために、合図をする場合がありますね。渋滞を防ぎ、交通状況を円滑にするためには必要なコミュニケーションです。

しかし、サンキュー事故とも呼ばれるように、右折車両を先に行かせた後に、自分の車両の左側をすり抜けてきたオートバイや自転車、横断している歩行者などと衝突をする事故が起こる危険性があります。

右折車はオートバイなどが死角になるので、事故になりやすいのですが、それ以外にも、譲ってもらったので急がないといけないという心理が働くので、見落としやすいといわれています。

譲る時は、関東地方ではパッシング(ハイビームのピカピカ)をしますね。これはパッシングの本来の使い方とは違うようですが、私もよく使います。ただ、パッシングを用いて右折車両に譲ったことによって、上記の心理が働き、サンキュー事故が起こる危険性があります。

対向車に道を譲ることは交通を円滑にするために必要ではありますが、サンキュー事故は防がないといけません。理想としては、パッシングを使わないで対向車に譲りたいものです。そのためには、少し遅れて車間距離をあけることによって、対向車に判断させます。遅れすぎると、自身の後続車から本来の意味でのパッシングをされる可能性もありますし、車間があいていないと対向車が右折してよいと判断できず、むしろ危険です。そのためには、対向車の運転手に安全に右折できると思わせる距離をあける技術が必要となります。

私はまだうまくできないので、パッシングをすることが多いです。この譲り方は、右折するかどうかの判断を対向車に決めてもらうということがポイントだと思います。そして、対向車は譲ってもらったという感覚がなく、こちら側の意図は伝わっていないことも大切です。

対人援助においても同様です。支援者が促さなくても対象者が能動的に動く、支援だと気づかれないように支援する、これは理想的な支援ですね。そのためには、対人援助の技術を磨く必要があります。

2月 21, 2017

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